物語好きのブログ

映画や本の感想、自分の考えを書いています。 

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

商店街は人で溢れかえっていた

大晦日やらカウントダウンの催しが各地で行われているが、多くの人は今年が最後の一日だと意識して行動してはいないと感じた。 最後の一日という意識というより、新しい一年の前準備のような意識の向け方だ。 これで終わりだと言う悲壮感に支配されての行動…

僕のすべきこと

あまりにも僕は知らないこと、できないことが多い。 この世の中を知れば知るほど自分自身が無知なんだと気づかされていく。 このままでは駄目なんだ。頭では理解しつつも自分に怠惰を許し、何をやっているんだろうと自戒しつつも、その自戒もまた時の奔流に…

運動靴と赤い金魚

自分の為に走るのではない。妹の為に走るのだ。 イランの貧しい家で暮らす少年アリは、妹ザーラの靴を修理してもらった帰りにその靴を失くしてしまう。新たに靴を買う金もない親に知れるのを恐れた彼は、失くしたことを親に告げぬようザーラに頼み、兄妹はア…

小説 すきまのおともだちたち

童話のような物語。 道に迷って、家に帰れなくなった新聞記者の「わたし」 レモンの木からレモネードを作り、それを売ることで生計を立てている「おんなのこ」と、古びた喋る「お皿」がでてくる。 こういった柔らかい雰囲気の小説を読むのは、かなり久々だ。…

世界最速のインディアン

目指すのは世界最速。ただひたすらにスピードの可能性を追い続けた男の物語。 主人公のバートは年老いてもひたすらに夢を追いかけていた。自身の愛車「インディアン」をひたすらに改良し工夫を重ね、スピードを求めた。 「忘れるな。夢を追わない人間は野菜…

ライフイズビューティフル

なんだこの映画は・・・ どういえばいいんだろう。 本編について触れていく。 前半はとても笑わせてもらった。主人公のグイドが、ユーモア溢れる突飛な行動をして、紆余曲折しつつもドーラと結婚をする。 グイドは余りにも陽気で、魅力溢れた人物だ。グイド…

小説 ログホライズン2

面白かった。そしてミノリが可愛い。 主人公シロエの腹黒さ、一度決めたら最後までやり通す信念を垣間見た気がした。 シロエは自分から積極的に仲間に頼ろうとしなかった。ギルドにも所属することはなかった。それは、自分にかかる責任が一層重くなり、その…

リミット

壮絶とでもいえばいいのだろうか。 棺桶に閉じ込められた男が携帯電話とライターだけで一人孤軍奮闘する話。 本編について触れていく。 まず、この映画で人物が映されるのがポールだけという、ちょっと変わった映画だと感じた。 終始緊張感に満ちた場面とな…

小説 この世界がゲームだと俺だけが知っている5

五巻からになってしまうがしかたあるまい。 一から四はまた読み返す機会があればということで。 この物語は、主人公のソウマがひょんなことからゲームの世界に入ってしまう物語である。 バグ満載のため、ある意味人気のVRゲーム『New Communicate Online』…

思いのほか継続できている

ブログを始めてもう少しで一ヶ月になる。 一応続けることはできてるみたいだ。 ただ、物語を読むペースと、ブログを更新するペースが釣り合っていない。 現在、ブログに書き残せていない物語がそれなりにある。 一作品を見終える度にブログ更新できればいい…

ガタカ

全てが遺伝子の優劣によって決まる社会。出生時に遺伝子操作で優秀な遺伝子を子供に持たせることができる技術がある。 その中で、何の遺伝子操作もされずに生まれた主人公ヴィンセントは、自分の運命に抗うため、宇宙を目指す。 ヴィンセントは出生時から落…

小説 臨床真理

最初から最後まで気が抜けず、一気に読みきった。面白い。 冒頭の入り方が個人的には大好きだ。臨場感溢れる救急隊の出動からの暗転まで、興奮させてもらった。 登場人物の行動にもほとんど違和感なく、生々しさが溢れていた。特にラストシーンは、実際にあ…

小説 十三番目の人格 ISOLA

本編について触れていく。ネタバレ注意。 この小説で、多様な多重人格を持つ人間がいることを知った。 実際の多重人格者も、こんな感じなのだろうか?イメージしづらい。 賀茂由香里の心の苦悩はとても辛いものだと思う。相手の心が読めてしまうのは苦しいこ…

明日にむかって撃て!

あらすじ キャシディとキッドは、銀行強盗を度々行う常習犯だった。 現金輸送列車を襲うことにした二人、無事に成功したかに思われたが、警察が本気を出す。警察は輸送列車の後ろに警察隊を用意していた。 そして二人以外の仲間が次々と撃たれていく。 本編…

陽のあたる教室

面白かった。 物語と共に流れる時間と音楽。 時代が変わっても、音楽は変わることなくそばにあり続ける。 本編について少し触れる。 主人公ホランドは音楽教師だ。 お金の為に仕方なくホランドは教鞭を執るが、熱心な生徒を見て、次第に生徒の為に音楽を教え…

メメント

本編について触れていく。 まず、よくできているなと感じた。 ストーリーそのものが遡行しているが、プロットがまとまっていてつまらないということがなかった。 登場人物が汚い人間ばかりだったのも、また愉快だった。 白黒のシーンが時折入ってくるが、僕…

セブン

本編について触れていく DVDをレンタルするときに、僕はなんとなく、この映画が、よくある仲の悪い刑事コンビが、事件を追うにつれて信頼を深めていき、最後に結託して犯人を捕まえるという、よくある筋書きの物語を連想していた――ー連想してしまった。 先入…

シャッターアイランド

見終えた後、どういった解釈をすればいいか迷った。 本編に触れていくが、人によって解釈が変わってくると思う。 1 全てが主人公の夢 この終わりとは思えない。個人的に夢落ちはあまり好まないから、そう考えるのかもしれないが、夢落ちだと、なんとなく釈…

小説 玩具修理者

この小説は二編で構成されていて、「玩具修理者」「酔歩する男」の二つが書かれている 「玩具修理者」 人が解体されていく描写が生々しく、グロテスクだ。 クトゥルフ神話が関連するワードも出てきた。 生命とは何なのか、生物と無生物の違いとは何なのか? …

スティング

騙し合い、イカサマ。やることは卑劣だが、悪党を痛めつけるためなら、それもありだろう。 流れる音楽と、この物語が実にあっていて僕は好みだ。 極論を言ってしまえば、ラストが痛快な物語はそれだけで面白い。 物語を楽しむということは、カタルシスを楽し…

ビッグ・フィッシュ

この映画を見て泣いた。 笑いもしたし、泣きもした。 人は過去の思い出話をするとき、どう伝えるだろう。 本当のことをありのままに伝える? 見栄を張るために嘘を並べ立てる? この映画は、思い出を本当も嘘も織り交ぜて伝える父と、それを毛嫌いする息子の…