小説 ログホライズン2
面白かった。そしてミノリが可愛い。
主人公シロエの腹黒さ、一度決めたら最後までやり通す信念を垣間見た気がした。
シロエは自分から積極的に仲間に頼ろうとしなかった。ギルドにも所属することはなかった。それは、自分にかかる責任が一層重くなり、その責任で押しつぶされてしまうのが怖かったからだろう。
この大災害に巻き込まれ、シロエは成長する。仲間の存在との繋がりがシロエに大切なものを教えてくれた。
人を律する法も無く、秩序も無い世界。少しづつだが歪みはじめる人の心を、シロエは活気ある方へ変えようとする。格好良くないからという理由で。
それはある意味では一番シンプルな倫理観だと思う。してはいけないこと、していいこと。結局自分の中で培われた倫理観。(モラルとでもいえばいいのだろうか)それが間違っていると感じた。ならば正すのが人としてのあり方なんだろう。
そして、アキバの街を変えるよう、実行に移したシロエは容赦が無かった。
並行してミノリとトウヤを救う物語も進行する。
ちょっとだけ経済とはなんたるかを知ったような気がした。
ミノリが可愛い。