ライフイズビューティフル
なんだこの映画は・・・
どういえばいいんだろう。
本編について触れていく。
前半はとても笑わせてもらった。主人公のグイドが、ユーモア溢れる突飛な行動をして、紆余曲折しつつもドーラと結婚をする。
グイドは余りにも陽気で、魅力溢れた人物だ。グイドが行動するたびに僕は笑っていた。なんて陽気で楽しげなんだろうと。
前半は小さな伏線をいとも軽く回収していく様は、かなり心地よかった。
ドーラと結婚し、グイドとドーラの間に子供ジョズエが生まれた。このあたりまでは、とても楽しい映画で、わくわくして見ていた。
後半に入ると物語に暗雲が立ち込める。この時代はまだ戦争が続いており、ユダヤ迫害の影響がイタリアにも届き始める。
幸せに暮らしていたグイドの家族は、ナチス・ドイツの兵隊達により、強制収容所に入所させられてしまう。
グイドはそれでも陽気なままだった。息子のジョズエに対し、「これはゲームなんだ」と嘘をつく。息子が悲しまないようにするためだろう。余りにも過酷な収容所だが、グイドはことあるごとに嘘をつく。
ドイツの兵隊が、ドイツ語で話す場面がある。収容されているイタリア人達は言葉を理解できない。グイドもそうなのだが、翻訳を名乗り出る。
グイドはドイツ兵の話す言葉を、全て陽気な内容に翻訳する。これも全て子供のためだった。
僕はこの場面で笑ってしまったが、なんだか悲しくもなってきて、非常に複雑な気持ちになった。
その甲斐もあって、ジョズエは悲しむことなく、収容所生活を過ごす。
ラストを見終えたあと、泣いた。僕はこういう物語に弱い。
グイドのキャラクターが僕は大好きだ。辛いことがあっても、その辛さの中にある良い面をみつける。陽気に生きる彼の姿勢は僕も見習っていきたいところだ。
知識として、ユダヤ人迫害については少し知っていた。大勢のユダヤ人をガス室に送り込み虐殺したり、火炎放射で焼き払ったり。なぜそこまで惨いことをするのか、僕にはまだ理解できてない部分もある。根幹には宗教が絡んでくると思うのだが、うーん。