明日にむかって撃て!
あらすじ
キャシディとキッドは、銀行強盗を度々行う常習犯だった。
現金輸送列車を襲うことにした二人、無事に成功したかに思われたが、警察が本気を出す。警察は輸送列車の後ろに警察隊を用意していた。
そして二人以外の仲間が次々と撃たれていく。
本編について触れていく。ネタバレ注意。
キャシディとキッドだが、まずカッコイイ。
冒頭のモノクロでの場面ではそれが特に際立っていた。トランプの勝負後、怒涛の早撃ちがカッコイイ。
強盗仲間たちの内部抗争を一気に解決するところもクールだ。
本気を出した警察隊の追跡が見ていて怖かった。昼も夜も常に殺す為に追ってくるのは恐怖しかないだろう。昔の追跡方法は馬の足跡を追うのだなと知った。
あえて待ち伏せて殺すのもありなのでは?と思ったが五人以上の追尾があったから止めたのだろうか。
ラストシーンは衝撃だった。
おそらくこの映画を思い出すとき、僕は必ずラストシーンを思い出すに違いない。
二人は最後、多くの兵隊が待ち構える危険なところに飛び出していく。外に出ると間違いなく二人は撃ち殺される。二人は気づいていたのだろうか?
僕の中では、恐らく気づいていたのだと思う。
飛び出す直前の二人の会話には、「ここから逃げ切れたら次はオーストラリアに行こう」「あの追ってきた警察隊ではないから余裕だろ」
のような旨の発言をしていた。
この会話が出る前、二人は撃たれて重傷を負っている。
そこで二人は死を悟ったのだろう。だからこそ、上記の発言をした。
二人の意地と、諦観、そして覚悟の表れだと僕は感じた。
最後は、見ていた僕も思わず心の中で「外に出たら駄目だ!」と強く願った。この二人には生きていてほしいと願った。
そしてあのラストなのだから衝撃的としかいえない。
いやはや面白かった。