ニューシネマパラダイス
映画は素晴らしい、人生も同様に。
いろいろと書こうと思っていたが、ラストシーンが余りにも綺麗だったので、その感想を書こうと思う。
本編について少し触れていく。
トトとアルフレードの関係がとてもいい。
本来の父親は死んでいるトトにとっては、アルフレードは父親そのものだったのだろう。幼少期からアルフレードに付き添うトトはとても愛らしい。
青年になってからも、トトは恋の悩みや人生の悩みをアルフレードに打ち明けている。揺るがない信頼で結ばれている彼らの関係は、見ているだけでなぜか泣きそうになった。今思い返すだけでも泣きそう。
ラストのアルフレードが残したあのムービーは最高だった。
アルフレードは気づいていたのだろう。映画のように人生は上手くいかないことを。
だからトトに嘘をついた。優しく、厳しい嘘を。
トトには幸せになって欲しかった。これから生きていく上で、必ず彼女と仕事を選ばなければならない時がくること。
アルフレードはそれを見越した上で、自分が責められること、嫌われることを覚悟し嘘をついた。
映画と人生。悲しいこともあれば楽しいこともある。あのムービーはそういう意味も持っていたのだろう。