物語好きのブログ

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小説 黄金を抱いて飛べ

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/57792/poster.jpg?1350486000

すごい。
すごすぎる。

簡単なあらすじ

六人の男達が金塊を強奪する話。 六人は厳重に守られた防御システムを突破できるか。

北川と、幸田の信頼関係が好きだ。互いを信頼しつつ、互いを理解しているが、芯の部分は理解できてない距離感が良い。
北川のカリスマ性もかっこいいし、幸田のストイックさもまたかっこいい。
野田は人間味溢れるキャラクターが良い感じだ。弱い人間でありながらも、心の奥深くでは煮えたぎる情熱を燃やしてる強さをもっている。
モモと春樹はあどけない感じがありつつも、強く生きようとする姿勢がなかなか良かった。
じいちゃんも深みのある、神秘的な人物のように感じられた。

各々が暗く複雑な背景をひきずりつつも、黄金の輝きを目指し、紆余曲折する。暗闇の中に強く輝くのは、最初から最後まで黄金の光だった。

この小説の素晴らしいところは細部描写にある。
現実をそのまま引っ張ってきたかのような綿密な描写に、登場人物の心理描写が匠に描写されたいる 六人全員が生きているかのように動いてるように感じられた。