物語好きのブログ

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ロボット同士の戦いが熱い映画「リアルスティール」

リアル・スティール [DVD]
ロボットに感情移入しまくった。
本作はロボット同士の熱い戦いが見たい方には必見の映画だ。ロボット対ロボットの激しいボクシング。なかなかに異色ではあるのだがそれがもう熱い!かっこいい!まさに王道といっていいだろう。
そしてこの物語は家族の絆の話でもある。心に傷を負った家族を繋ぎとめるのは、一人のロボットだった。
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あらすじ

2020年。人間のボクシングに代わり、より暴力的な「ロボット格闘技」が人気を博していた。人間のボクシングが廃れたことで、将来を有望視されていたプロボクサーのチャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)も、今では中古のロボットを使ってプロモーターとして生計を立てていた。
ある日、昔捨てた妻が亡くなったという連絡が入る。残された息子のマックス(ダコタ・ゴヨ)の養育権について、妻の姉であるデブラ(ホープ・デイヴィス)とマーヴィン(ジェームズ・レブホーン)夫妻と話し合いをすることとなるが、夫妻が金持ちであることに気づいたチャーリーは、借金を返すためにマーヴィンに10万ドルで息子を渡すと持ちかける。マーヴィンは「旅行に行く3ヶ月の間、マックスを預かってもらう」という条件付きで承諾した。

感想

ロボット好きにはたまらない映画なんじゃないだろうか。
たまらない要素がいろいろと詰め込んである。
音声認識や、操縦者の動きをトレースするロボット。一度は憧れたロボットの動かし方がふんだんに詰め込まれている。機械が大量に廃棄されている「機械の谷」もどこか胸が熱くなった。
本作は家族の交流を深めていく様子も丁寧に描かれている。ダメダメな父親チャーリーに利口な息子のマックス。その対比が面白く、見ていて全く飽きなかった。あとマックスが可愛い。
マックスが父親そっくりな面が随所に溢れ出ており、特にロボットに夢中になると止まらない所などは「ああ、これは親子だ」となんだか微笑ましくて笑ってしまった。
本作で好きなシーンは何箇所もある。二つほど挙げるとすれば、土砂降りのなか、機械の谷でマックスが「ATOM」というロボットを拾うシーンがかなり好きだ。土砂降りの中チャーリーとマックスの絆がロボットによってより深まっていく所が非常に心に残っている。
一番お気に入りの場面はマックスが「ATOM」と庭で一緒に踊る場面だ。ロボットと人が一緒になって踊る。そこには既に人とロボットの境界線など存在せず、ただ純粋に「楽しむ者」同士がその瞬間を楽しんでいるのだと心に訴えかけているように感じた。

ラストは非常に熱い展開に収束していったので最高だった。
特にラストのバトルシーンは目覚しいほどに熱く、気がついたら手に汗に握り応援していた。
「ロボットに感情移入する」それは自然な行為なんだと思う。たとえそれが、人によって作られたモノだったとしてもだ。そこには生命の垣根など存在はしないのだ。そこに魂が宿っているのならば。

余談

本作に「ノイジー・ボーイ」という日本製のロボットがでてくるのだが
http://img.sdgundamonline.jp/file/userfolder/245649/010f49acd2ba52d7cdb94fdae502f2e4.jpg

思わず笑ってしまった。
かっこいいことにはかっこいいのだが・・・・・・超悪男子とはなんなのか。小一時間問いつめたい。