物語好きのブログ

映画や本の感想、自分の考えを書いています。 

エンターテインメントとして素晴らしい映画 「グランド・イリュージョン」

スタイリッシュさを追求した映画。


あらすじ

4人のマジック集団「ザ・フォーホースメン」と名乗る集団が見せるマジックはありえないものだった。ラスベガスからパリの銀行を襲うことをやってのけたのだ。パリの銀行の紙幣は実際に消えており、FBIの捜査が始まる。

感想

今回観た映画も劇場で観たかった
圧倒的映像美。鮮やかな色彩が一際輝き、マジックのステージとイリュージョンが最高に美しい。
とにかく「かっこいい」の一言に尽きる。映画とマジックの相性は抜群なんだなと実感させられた。
魅せ方がいいのだろう。シーンの切り替えやストーリー展開。特に冒頭のマジックには一気に見ている人を映画の世界に引っ張り込む力がある。まさに極上のエンターテインメントといえる。
アクションシーンも最高の見所となっている。
ジョージがマジックを使いディランを翻弄するシーンはかっこよすぎる。映画を観終えたあと、もう一度見直してしまうほどに。

この映画、完全に観客を騙しにきているが、わざわざ疑いを持ちながら観る必要はない。
映画を観ている瞬間は騙されていいのだ。「これは怪しいな」などと考えることなく純粋に騙されにいくつもりで観たほうが楽しめる。綺麗に騙される楽しさ、そこから生じる歓喜。そういったものを味わうことができるのが映画の面白さの一つだ。もちろん、現実では騙されないようにすることも重要だけどね。

「貧弱な真実より 華麗なる虚偽を愛する」

そう思うのも、ありだろう。