物語好きのブログ

映画や本の感想、自分の考えを書いています。 

感染の凄まじさがえげつない映画 「ワールド・ウォーZ」 

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恐ろしいと思う。感染って。人類が滅亡する一番可能性のある要因だったりして。

とりあえず一言。「最近のゾンビってアグレッシブだな」

あらすじ

フィラデルフィアに住む元国連職員ジェリー・レインは、妻と長女レイチェルと次女コニーを学校に送るため自動車に乗っていたが、いつもとは様子の違う交通渋滞にはまってしまう。すると突如人々が車を放棄して逃げまどい始め、ただならぬ雰囲気を感じ取ったジェリーは同じように自動車を放棄し人々と共に逃れる。人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し始めており、フィラデルフィアの街はゾンビの大群に襲われていた。混乱の最中、ジェリーはゾンビに噛まれた男が12秒後にはゾンビと化し、人々を襲い始めるのを目撃する。

感想

こういう映画はたまに見たくなる。
よくわからない勢いで乗り切っている映画は見ていて飽きない。
本作は「シンプルな映画」といえばいいのだろうか。あまり深く考えることなく映画を楽しむことができてよかった。

これは劇場で見たかった映画になるのかな。
映像として表現する怖さを存分に発揮している。
怖いものが苦手な僕には十分ダメージを与えてくれた。
それでありながら主人公があっちへ行ったりこっちへ行ったりと、世界中を移動するのもまた映像としての楽しさを持っている映画だと感じた。
ただ物語として突っ込みどころがあるシーンももっており、それはそれで楽しかった。
一つ挙げるなら、ウィルス学者の死に方があまりにも滑稽極まりないもので(滑って転んで銃暴発)「まじかよ!あっけなさすぎだろ!」と思わず画面に突っ込みつつもそれがまた絶望へと陥れているシーンでもあったりするから面白い。

この映画を「ご都合主義」の一言で片付けるのは容易いことだと思う。
「主人公の運が良すぎてリアリティが感じられない」とかいっているようでは映画を楽しむことができない。
そういった「ご都合主義」を純粋に楽しむことこそが、物語の楽しみ方の一つなのだから。