緋色の囁き
読み終えた後、頭に残ったのは「赤」だった。
あらすじ
一人の女子生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。
その生徒は「私は魔女なの」と主人公に言い残す。
そこから連続惨殺事件が幕を開けた。
感想
赤い悪夢に主人公の冴子は惑わされる。
自分は何者なのか。
自分が彼女達を殺してしまったのか。
緋色の囁きが冴子を動かす。
それは過去からの慟哭ともいえるだろう。
とにかく赤だった。
終始赤のイメージがついて回ったように感じる。
それほどこの物語は血塗られた話になっていた。
もの苦しい雰囲気を放つ聖真女学院。
厳しい規律に厳格な教師達。
その歪みから生じた「魔女」と「殺人」
読んでてかなり怖かった。
途中に挿入される(きよしこのよる)(めりーくりすます)が非常に怖い。
なんだこれはと言わざるを得なかった。
今日は赤い夢を見そうだ。