物語好きのブログ

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元祖怪獣酒場にいってきたので感想を書く

ゴールデンウィークということもあり、友人3人と元祖怪獣酒場にいってきた。この怪獣酒場、普通の酒場とは違った趣向となっている。
実はウルトラマンに出てくる怪獣が集まる(という設定の)酒場なのだ。なかなかにカオスな空間だった。僕自身、怪獣についての知識が皆無に等しく、楽しめるのか不安だった。しかし、どこか昭和の良い雰囲気が店内に満ちていて今とは違う時代の雰囲気を存分に楽しめた。従業員のノリ(悪役の設定)もなかなかに面白く存分に楽しめて、なおかつ料理も美味しかった。
写真をブログに掲載していいとの許可をいただいたので、紹介も兼ねつつ日記として記録する。 
(写真が上手に撮れていなかったので、そこは許してほしい)


僕の行った場所は大阪の難波のなんばグランド花月1Fにある。

店内

まず店内に入るには条件があった。
それは「怪獣の心」を持っているかどうかである。
もちろん僕たちは「怪獣の心」を持っていたので簡単に入店することができた。
店内に入ってすぐ右側の壁に張り紙を発見。
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こういったユーモア溢れる張り紙は大好きだ。

僕の友人にウルトラマンにやたらと詳しいM君がいるのだが、そいつはもうこの時点で興奮しっぱなしだった。というか僕がここに来たのはM君に「むちゃくちゃ行きたいんだ!」と誘われたからである。僕は怪獣酒場なるものを知らなかったので、誘ってくれた友人に感謝している。
さて、店内に入るとまずカウンター席に目を奪われた。
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カウンター席には様々な怪獣のフィギュアやお酒がずらりと並んでいて、かなり見ごたえがある。怪獣のことが全く知らない僕でもこれにはテンションが上がった。すごい。
M君は興奮で死にそうになってた。
僕たちはカウンター席ではなく座敷の席へと案内される。
まず目に付いたのは壁だ。壁全体に描かれる様々な怪獣が僕たちを迎えてくれた。
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座席に坐り、とりあえずお酒を注文する。僕は「ゼットンの最強ハイボール」を注文した。(写真を撮るのを忘れていた)
あれこれ注文している内に、この店の箸置きがおかしいことに気がつく。
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怪獣達の日ごろの退治された恨みが箸置きにまで及んでいるとは・・・悲しきかな(この屈服されているウルトラマンはレオである。)
全員に飲み物がいきわたると、店員がある説明をしはじめた。
「私が「カネ!」というので、みなさんは「ゴン!」といって乾杯してくださいね!」
なんと・・・そんなシステムがあるのか。(ちなみになぜカネゴンなのかといえばカネゴンという怪獣がいて、この怪獣酒場の店長であるからだ)
断ることもできたがやってみたかったので、みんなでカネゴン乾杯をやった。この乾杯はなかなか気恥ずかしかったが、正直楽しかった。
乾杯を終えると、コースターをもらえた。
ドリンクを注文すると、プロフ付きコースターをもらえるシステムになっていているみたいだ。

そして食事なのだが、僕は「大阪名物!ゴモラのしっぽカツ」を注文した。
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インパクトがある見た目だというのは一目見てわかるだろう。
さっそく食べてみた。ガブリと噛むと、歯ごたえがあり、ジュワっとした感触とともに熱いヒレカツの味が口の中に広がった。旨い。タレも良かった。
ちなみにこの「ゴモラ」はウルトラマンシリーズ作品ではそれなりに出演しているらしい。別名は「古代怪獣」。他にもM君はいろいろ語っていたのだが忘れてしまった。

ほかにビールや「ジャミラピザ~ハチミツ降雨作戦~」や「2020年のケムール巻」を注文した。
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おいしかったです。
食事をしている途中、あちこちでカネゴン乾杯が聞こえてきた。良い雰囲気だ。

店内を探索

せっかくなので店内を探索してみた。M君も探索していたので、いろいろ怪獣の話を聞くことができた。その情報を書いておく。(うろ覚えなので勘弁を)
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まずこの障子に浮かび上がっている怪獣たち。右がブラックキングで左がレッドキングらしい。関係性があるのかとM君に聞いてみると諸説あって、兄弟説やレッドキングが改造された怪獣がブラックキング説があるとか。
というか影だけを見て判断できるM君詳しすぎないか?
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煙草屋の店番をしているのはメフィラス星人である。(煙草は買えない)別名が「悪質宇宙人」
どうもこいつは普通の怪獣とは違い、別のアプローチで地球に侵略しようとしたらしい。
普通の怪獣は暴力で挑むのだが、しかしメフィラス星人は「人間の心」に挑んだとか。敗北を素直に認めて地球を去っていく知的な怪獣だというのを聞いて、少し感心した。

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これはウルトラマン初期の話で、子供が落書きをして生まれた怪獣カバドンである。
こいつは怪獣の中では特異な性質を持っていて、ただ寝ているだけの怪獣だとか。
え?それなら害悪ではないのでは?とM君に聞いたところ、「怪獣」という理由で退治されることになるらしい。ひどい。

あとは壁にはこんなものとか。
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この金ピカの怪獣が例のカネゴンである。たまにきぐるみでこの店に現れるとか。
わかると思うがお金が大好物だ。

と、他にも紹介しきれないがいろいろあった。
M君が歩く怪獣百科事典になっていたというのは覚えている。


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僕の気に入ったポスターがこれだ。
怪獣の気持ちがわかりやすく表現されている。なんだか怪獣が可愛く思えてきた。

お手洗いに向かう途中、中年の男性客が店員に何かを見せていた。気になったので話を聞いてみると、この男性客は科学特捜隊で、ここに潜入捜査しているとか。店員はそれに驚きへこへこしていた。店員に見せていたのは科学捜査隊の名刺か何かなのだろう。なかなかユーモアがあって面白かった。

食事も終わり、店を出る途中、店を出る通路に怪獣屋のお土産屋がありそこで買い物をした。

感想

面白かった。店内の雰囲気や演出。こういった賑やかな雰囲気は好きだ。テンションが上がりっぱなしだった。僕も機会があればまたここに来ようと思う。
こうした一つの物語が現実を侵食するというのは、やはり素晴らしい。

ごちそうさまでした。