物語好きのブログ

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ラン   コメント返信も

ラン (角川文庫)

ラン (角川文庫)



読み終えると外に出て走りたくなってしまった。いや、さっき走ってきた。

走ることはなんでこんなにも楽しいのだろう?
大地を蹴り前へ進む―――その行為に善悪なんてものは存在しない。

走り終えた後、猛烈に酸素を欲した体に一気に酸素を送り込む。
鋭く冷え切った空気。走り終えた体の前ではそれすらも心地良い。

とまぁ非常に面白い小説でした(関係ない)



あらすじ

家族を不幸な事故で失った夏目環。
ある日サイクルショップの紺野さんから自転車を貰う。
その自転車が導いたのは、また別の世界だった。
夏目はいろいろな思いから、40キロ完走を目指すことになる。

感想

笑った。
キャラクターがどの人間も面白く、人間くささが溢れていた。
この面白さは読んでみないと得られない感覚だと思う。


へっぽこランナーズ八人全員、様々な理由で42.195キロを目指す。
全員の気持ちがよくわかるし、よくわからないところもある。
走ることを通じて八人が繋がっていく。走りにはそういった魅力もあるのだろう。



真知栄子のキャラクターがとても強かった。
あそこまで完璧な嫌らしいおばさんキャラはなかなかいないだろう。
人間味がとてもあって、応援したくないのに、なぜか応援したくなる人物というのもなかなか珍しい。


夏目環と真知栄子の壮絶な舌戦が面白かった。

最初は仲が悪く、犬猿の仲だった彼女達だが、走ることを通じて、お互い良き理解者になっていく。
ライバルのような関係とでもいえば良いのだろうか?
そのよく分からない友情関係がまた楽しい。




走る理由は人それぞれだ。「痩せたい」「強くなりたい」「健康のため」


十人いれば十通りの目的がある。

だが、全ての根底においては通じてる部分がある。

ポジティブで、前向き

前を向いて走ること。それは心が前向きではないとできないことなのだろう。





コメント返信

まさか知っている人がいたとは・・・・・・(感激)
無茶苦茶面白いですよね。もう七年くらい?前に見たのに未だにあの面白さが焼きついています。
タクトとジゾウが個人的に好きです。

せっかくの提案なのですが、非常にありがたく、感謝しかでてこない心情で、とても迷いましたが・・・・・・止めときます。
何となく良くないような気がしましたので。(正直ほしいですが)

その心遣いに感謝します。