物語好きのブログ

映画や本の感想、自分の考えを書いています。 

考え

再開と文章を書くことについて

しばらくの間諸事情が重なりブログから離れていた。やっと落ち着いてきたということもあり、継続を再開しようと思う。今回は書けなかった鬱憤を晴らしていきたい。 離れていたとはいうものの、心のどこかにブログで文章を書きたい意識があった。頭の中で文面…

好きを貫く必用はない

ほんとうに自分の好きなものはどこにもない。 それはその時、空間、気持ちによって左右される霧のようなモノでしかなく、 数学の公式のように美しく定義できるようなものではない。 好きなものを定義しようとして「ぼくは~が好きだ。理由は~だからだ」とカ…

継続七ヶ月目。今考えていることを三つほど書く。

月に一度の反省すら書くのが遅れてしまった。早いものでもう七月だ。そろそろ蝉時雨でも聞こえてくるのではないかと期待する今日この頃。ここ数週間は身の回りの環境を大きく変え、なんとなく新しい気分で日々を過ごしてきた。どれだけ周りの環境を変えよう…

僕は雨の日が好きだ

雨の日は、なんだか楽しい気持ちにもなるし、悲しい気持ちにもなる。 比喩の表現として雨は涙で例えられる場合が多い。だからこそ悲しい気持ちを連想する場合もあるが、僕の場合は楽しい気持ちがそれを上回っている。僕は雨の日は家でじっとするのが嫌だ。外…

先入観について悩んでいる

僕は子供のころ、おとなになりたくて仕方がなかった。 おとなになって自分の好きなものを買い、何ものにも囚われることなく、自分の好きなように生きるのだと憧れ、夢見てきた。 しかし、今は逆に子供に戻りたがっている。なぜなら、子供はどこまでも純粋で…

スマートフォンを使うスマートではない人

人間は自ら作り出した道具の道具になってしまった 作家のヘンリー・デイヴィッド・ソローが残した言葉が最近になって、身にしみる。スマートフォンの普及により、多くの人がかんたんにインターネットとつながれるようになった。 今ではグーグル会長のエリッ…

虚構を想像する自由

少し前の話になるが首相官邸にドローンが落ちた。この事件を耳にしたとき最初に脳裏によぎったのは伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」だ。およそ七年前に刊行されたこの作品ではドローンを用いた犯罪がキーとなっている。真に迫った虚構は現実に肉薄する…

僕が映画を観る理由は「夢」にある

僕が映画を観る理由は一つ。夢をそのまま味わえるからだ。 正直にいってしまえば楽しみたいだけならもっと他の趣味をしたほうがいい。笑いたいのなら他にも方法はある。泣きたいのも同様だ。それらは別に映画でなくとも経験できる。僕は意味も脈略もモラルも…

言葉と人

「君の伝えたいことはわかる。理解できる」 この言葉にどれほどの真意があるのだろうか僕には疑問だった。 そういった「言葉と人」についての関連と考えを、少し書きたくなったので書いておこうと思う。

世界と言葉

しばらく悩んでいた。自分の「感想という名の世界」を言葉にしていいのかという問題に。一つ前の記事でも少し書いたが、作品の感想をそのまま言葉で表すことはできない。表現には限界があり、どう足掻いてもそれは分離され、独立する。その現状―――自分が感じ…

元祖怪獣酒場にいってきたので感想を書く

ゴールデンウィークということもあり、友人3人と元祖怪獣酒場にいってきた。この怪獣酒場、普通の酒場とは違った趣向となっている。 実はウルトラマンに出てくる怪獣が集まる(という設定の)酒場なのだ。なかなかにカオスな空間だった。僕自身、怪獣について…

自ら不正解を選択する勇気

子供の頃、僕はあらゆる問いに不変の「正解」があると思っていた。 あらゆる現象、あらゆる問題、あらゆる悩みに対して必ずそこには一つの真実があって、それは誰かを救うものになるんだと信じていた。そう信じて、ひたすら問題に対して答えをだそうと考え続…

素直に作品を評価する

良いものを素直に、「良い」と断言するのは案外難しいことなのかもしれない。人が作品に接してその作品を評価するとき、人は作品を通じてその奥に潜む作者に目を向ける。たとえば「この作品は~~という人物が作ったから良い!」とか。 こういった作品評価を…

走る

神戸マラソンと大阪マラソンに応募した。 昨年の神戸マラソンに参加して以来、走ることに病み付きになっている。 昨年のフルマラソンは練習不足により酷い目にあった。完走はできたものの脚が3日間ほどまともに動かせなかったのが辛い。しかし、走るのは楽し…

この桜をあと何回見ることができるだろうか

「この桜をあと何回見ることができるだろうか」 桜の季節を迎えるたびに、何度もその想いが胸を貫く。 僕はこの景色の美しさを、どこまで追い続けることができるのだろうかと。うららかな風に誘われるまま、僕は河川敷の斜面にゴロンと寝転んで、ずっと一人…

生きるとは、物語を書くこと

人は誰もが生きている上で物語を書いている。この「書く」という行為は決してペンで記述したりキーボードを打鍵するという意味ではない。それは「日々を積み重ねていくこと」。笑い、楽しみ、怒り、悔しさや悲しみに涙し、喜びに心震わせる。そんな小さな日…

物語について

過去に書かれた僕の映画や小説の感想を読んでみると、僕が「物語」に求めているものが何なのわかってきた。僕が「物語」に託そうとしていることが少しづつ浮かび上がってきたともいえる。 託そうとしているものは「潤い」だ。 つまるところ、僕は自分自身の…

世界の拡張

友人がオススメする小説や映画はなるべく見るようにしている。それは自分のために非常に役に立つからだ。 自分のアンテナに自信があるのならば人に頼る必用はないと思うが、自分が見たい、読みたいだけの物語だと目には見えない偏りが生じて世界の拡張ができ…

桜の開花間近、思うこと

ブログを書き始めてから、四ヶ月が過ぎた。 一ヶ月に一度、継続報告のような記事を書いているが、これもまた習慣になってしまった。 そしてこの継続報告記事が一番書きやすいということが判明した。うーむ。 理由として考えられるのは、書く題材を決めていな…

読んだ本を血肉化し、自分を成長させる方法

どれだけ本を多読し知識をいれようとも、本から得た知識が必用なとき、瞬時に活用することができなければ意味がない。 どれだけ本を購入しようとも、それを本棚に埋めるだけでは意味がない。本を買うことは、その知識を獲得するという意味ではない。 難しい…

EvernoteとWorkFlowyについて

ブログを始めてから文章を書くエディタが変わりつつある。今までは自分の思うがまま文章を構成してきたが、まとまりを持った文章を書くのに、少し難儀していた。 それは現在でも進行中なのだが、最近使いやすいシンプルなアウトライナーを発見することができ…

「書評」に関してのまとめ

自分のブログで書いているものが何か、少し分からなくなってきたので自分の考えを纏めることにした。 ここから書かれている内容は本に対する書評に関してあれこれ考えた事が記述されている。 あくまで本だけを重視しており、他の作品群には言及しない。 まず…

気がつけば、三ヶ月が過ぎていた

ブログを始めて三ヶ月が過ぎていた。「三ヶ月続ければそれは習慣になる」という言葉もあるし、これはもう習慣化できたのだろう。嬉しい。習慣化できて。まだ気を緩めるのは早いが。ブログを始めてからは何かが変わったようなきもするし、実は何も変わってい…

言葉という凶器

言葉とは凶器だ。間違った使い方をすれば人を傷つけ切り刻む。この世の中にはあらゆる言葉が飛び交っている。一日に決して言葉を見ないという日はないだろう。それほど言葉とは溢れているのだ。そのなかで、言葉を大切に使わないまま自分の感情のみを言葉に…

「経済は感情で動く」 感想

僕たちは暮らしの中で、いろんな感情を体験するが、何かを決める段取りになると、その感情が判断を鈍らせ、求めていたものと大違いの結論を出す。 人の判断力は案外当てにならないものだ。本書では、その判断力を二十一世紀の新しい学問「行動経済学」を基に…

想いを形にする行為、それは尊い。

不可能だ。感情や感性をそっくりそのまま相手に伝えることは。 自分の内にある心を表現するために、人はあらゆる手段を使う。 例えば文章。自分の想いを言葉に乗せ、「楽しい」「悲しい」「嬉しい」といった感情を文章化することで相手に伝える。時には比喩…

吉田松陰が残した遺書「留魂録」 感想

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置かまし大和魂松陰が書き残した「留魂録」の冒頭文だ。「留魂録」とは死期を悟った松陰が牢内で書き上げた遺書である。 そして書き上げた翌日に、松陰は処刑されてしまう。 門下生のために残したこの「留魂録」は、どこ…

東大教授が教える独学勉強法を読んで

なぜ人は学ぶのだろうか? 独学のやり方を知るということは、これから生きていく上で大きな武器となる。 情報が錯綜し、氾濫している。その情報は多くの選択肢となって人に選択を迫ってくる。 今はそういった時代だ。 その中で僕達にできることは、自信をも…

文章を書くこと、それは世界を広げる行為だった。

ここのブログができて二ヶ月になる。着実に継続ができていて嬉しい。小躍りしたい。 最初の頃は継続させようと頑張ったが、今は自然と記事を書こうという気分になっていて、自然と指が動いているみたいだ。良い兆候といっていいだろう。この二ヶ月の間に、僕…

「アイデアのつくり方」 感想

頭の中でモヤモヤしていた部分が明瞭になった気がする。 ある問題に対して毎日思考を巡らせていると、突然天啓のごとくアイデアが降って湧いたことはないだろうか。 散歩中に突然今まで解けなかった疑問が一気に解けたり 何の関連性もないと思っていた分野か…